「レディエント・バーミン」の感想
先日、シアタートラムにて公演されているRadiant Vermin(レディエント・バーミン)を観に行きました。
普通の席は即完売で、ぎりぎりとれたトラムシート。
私はU24会員(ギリギリ)ということもあり、¥3,000という破格の安さで手に入れることができました。
ありがたいです。
手放すのが惜しい。
チケットを引き取ると、開場までまだ時間があったので、パンフレット(¥1,200)を購入。
見ようかと思いましたが、やめておきました。
というわけで、前情報は俳優さんと演出家さんとタイトルとブラックコメディだということしか知らない状態で見ることにしました。
もう一冊パンフレット(¥1,000)がありましたが、なんだったんだろう。
開場
30分前ぴったしに開場。
中に入ると、舞台には白い壁、上手側にテーブルとイス2つ、下手側に1人用ソファが1つ。
シンプルなセット!
トラムシートは、意外と普通に腰掛けられました。
舞台もそんなに遠くなくて、最近コンタクトが不調な私ですら、舞台上の表情も見られます。
開演数分前になると、演出家の白井晃さんが出入口近辺にいらして、とりあえず会釈。笑
そして最後列の席に座られていました。
毎公演客席から見られているのでしょうか?
開演
そろそろかなぁ、と思いながら待っていると、まだ客席がざわざわした中に吉高さんと高橋さんが。
高橋さんが私の前を通ったというのに、お客さんかと思い、全然気にとめていませんでした。
吉高さんにいたっては、わぁー赤ちゃん連れのお客さんだ!なんて思っていました。
セリフを発するまでお2人だと気づきませんでした。
だって舞台の上手と下手から登場すると思うじゃないですか、普通。笑
そのくらいお芝居はさっと始まります。
お客さんも劇の演出の一部かのような舞台。
2人で回想を演じるので、オリーとジルが他のいろいろな人物(隣人など)を演じるシーンがあり、そのシーンがもう圧巻!
スピーディーに声色や雰囲気をくるくると変えていきます。
演劇って凄い!!
キムラ緑子さんの登場も、さっとです。
こちらも私は少し遅れたお客さんだと思い、ああ、そういえば初めにオリーが空いた客席に座ってたな、そこの席の人か、と思っていました。笑
にしても優雅に歩くマダムだなー、と思っていたらミス・ディー。
緑子さんはそのあと、ホームレスの役も演じられます。
ブラックコメディとはどんなものか、と思っいたのですが、なるほどですね。
コメディといえばコメディですが、ところどころ心が痛んだり、考えさせられます。
私、今笑っているけど、あれ、これで笑うって結構ひどい人間だな、みたいな感じ。
私の黒い部分が引きずり出されたような・・
考えたこと
レディエント・バーミンの意味が光るゴミ(光る害虫)とのことですが、このタイトルもまた皮肉に思えますよね。
ゴミかぁ。
パンフレットは、光に蛾(害虫?)が集まるようなデザインなのですが、ホームレスが蛾なのか、オリー・ジル夫婦が蛾なのか、ということなのですかね。
私はミス・ディーの立ち位置がまだ完全に理解しきれてないかなぁ。
人の欲望って限りがないから、止められないですよねー。
U2のVertigo(劇中に出てくる曲)にも「Can't rule your heart. A feeling so much. Stronger than a thought.」とありますもんね。笑
私にも光が見つかったら、光に集まって照らさせれて光る害虫になるんだろうなぁ。
そして私が普通にこうやって暮らすために、誰かが犠牲になっているんだろうなぁ。
ちゃんと自覚もたないと。
おまけ
私の席は出入口近辺でしたので、何回も目の前や横を俳優さんが通られ、本当に驚きました。
舞台と客席じゃなくて、会場内すべてが舞台。
そして有名人の方が何人かいらしていたので、帰る姿を拝めたのもラッキーでした。
観劇するようになって、こういうこと増えたなぁ。
もちろん、害虫にならないために、ただただ眺めるだけですませました!笑
終演後にネットでいろいろ調べたら、レディエントバーミンのビジュアル写真?が出てきたのですが、高橋さん髪のびて雰囲気変わってますよね~
ジルが座ってるオリーに後ろから抱きついて、オリーが左手でジルの腕?手?を握り、右手で頭をポンポンするところに萌えました。笑
説明が難しいなあ。
今度シアタートラムにくるのは、キネマと恋人のときかなぁ。
チケットがとれればですが。
最後に
レディエント・バーミンは、見た直後はああ楽しかった!となるけれど、思い返すといろいろと考えさせられる作品でした。
うーん、深い!難しい!!面白かった!!!